記録でみるヨガ哲学

ヨガ

「ヨガ哲学」というと、かたく難しいものに聞こえてしまうでしょう。ヨガは近年ではだれもが気軽に実践するようになりましたが、実はスタジオなどで行われているレッスンはその一部にすぎません。ヨーガとは4~5千年前、はるか昔からインドで受け継がれてきた歴史の大変深いものです。仏教に基づき、深い精神世界に入っていくものなのです。その哲学の教えはいくつかの書にまとめられており、この書を読み比べてみると人間の知性の変化を感じることができるのではないでしょうか。

ヴェーダ聖典

ヴェーダとはサンスクリット語では知性・聖典という意味を持っています。
BC.1100年ごろからAD.200年ごろにヴャーサによって編集されたもので、本集、祭儀書、森林書、奥義書の四部門に分かれ、ヴェーダとはそれらを総称したものです。太陽や月、地、水など自然を神格化してあがめ、祭儀などを行い祈りをささげることで健康や幸福、繁栄を願っています。ヴェーダの本集では特にその傾向が強く、サムヒターと呼ばれるこの集は神々への賛歌や祭詞などから構成されており、一つ一つの聖句は霊感を得たルシとよばれる聖者たちが天から聞き授かったものだとされています。インドの聖典にはよくあるものですが、全ての集において師とその弟子が対話する形でつづられており、宇宙の真理を得るものや、生命哲学、さらにはヨーガの実践に関することなど幅広い視点で哲学やアーユルヴェーダと呼ばれるインドの医学など様々な知識の基礎となっています。

バガヴァド・ギータ―

サンスクリット語ではバガヴァドは「神」、ギーターは「詩歌」を意味します。編纂者はいまだになぞに包まれていますが、ヴェーダ聖典の編纂者であるヴャーサとするのが有力な説です。成立したのはBC.150 年ごろですが、現在の形になるまでには長い年月を要し、たびたびの編纂を繰り返してようやく完成したのはAD.100年ごろといわれています。全18章からなるこの壮大な詩篇は、すべてあわせて700の詩が収められています。舞台は戦場、主クルシナとその弟子アルジュナの問答形式の物語形式ですすめられています。クルシナというのは、宇宙の根本原理であるヴィシヌに人間の人格をもたせたもので、戦士アルジュナはすべての教えを請うものの代表といえるでしょう。戦士として戦ううちに、その悲惨さを悲観するようになり、戦いを放棄してしまうアルジュナ、クルシナはそんな戦士をヨーガの実践により真我へと導きます。最後には、アルジュナはダルマに沿い、宇宙や生命、真理に目覚め、真我との一体を果たすことができるのです。

ヨーガ・スートラ

サンスクリット語でヨガは「つながり」、スートラは「経典や格言」という意味を持ちます。ヨーガの教えをもっとも体系的にまとめているとも言われており、現在の日本でもヨーガを学ぶヨギー・ヨギーニたちにもっとも広く知れ渡っています。成立はAD400年ごろ、パタンジャリによって編纂され、「サマーディ(三味)」、第二章「サーダナー(修養法)」、第三章「ヴィブーティ(超人的力)」、第四章「カイヴァルャ(解説)」という全4章、196の格言から構成されています。冒頭は「心のはたらきをとめること」とあり、現在ヨーガの定義として知られています。ヨーガ哲学はラージャヨガともいわれ、瞑想などの精神的な実践によりサマーディに到達する道をしるしたものです。

まとめ

哲学というと難しく考えてしまいがちですが、本来ヨガとはただの肉体のエクササイズではありません。現代の日本人にあうように編纂された解釈書もたくさん出回っていますので、インドの思想を感じつつさらにヨガの効果を実感できると良いでしょう。

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